黄シャツでもなく、赤シャツ隊に反対する集団が昼飯時にルンピニ公園に続々と集まってきていた。
なんと今度はピンク。
ｎａｔｉｏｎ等のニュースによると赤シャツ隊による活動によって被害をこうむっている旅行業界の人たちらしいのだが、当の赤シャツの解釈によれば黄シャツ連中の一部なのだそうだ。
タイ人・外国人にかかわらずビジネス的および生活的な観点から今の赤シャツの活動内容に対して不満を持っているバンコク在住者は数多くいるはず。
黄シャツなら黄シャツ、赤シャツなら赤シャツとその時々によってその活動に対し自由に反対意見を言うことのできない社会はやはり民主主義が未発達なのだろう。
赤シャツ隊をうまいこと避けて土曜から昨日までクラビーに行ってきたのだが、今朝久しぶりに出社するべくスラックスを履こうとしたらその瞬間に腰がギクッときた。
しまった、ギックリ腰だ。
そのままよろけるようにして何とかソファーにたどり着く。
今日は朝早くから客先でミーティングの予定だったのでまずそれが不可能になったことをスタッフに連絡し、腰にバンテリンを塗ってからサポーターをはめてベッドに戻ったが昼過ぎまで安静にしてもいっこうに回復しなかった。
これじゃ病院に行かなければだめだろうとタクシーのゆれに耐えながらバンコク病院に出かける。
ギックリ腰はこれで３度目か４度目となれたものなので病院に到着すると車椅子に乗せられながら整形外科に運ばせる。
整形外科では腰の専門医が席を外している（たぶん遅めの昼飯だったのだろう）とのことで１時間ほど待たされやっと診察、そこで痛め止めの注射を打たれる。
その後リハビリテーションセンターに車椅子で連れて行かれると再度こちらのドクターの診察の後にそのまま急遽針治療を受けた。
しかしこれで一瞬楽になったかと期待したがほとんど効かず、やっと温湿布とマッサージかとおもいきや次はなぜか冷却パック。
結局朝よりも悪化した状態で薬を貰って帰ってきた。
２０ｍ以上連続して歩くと腰が痛く何度も立ち止まらなければならない。
これはＢＴＳはきついか。
明日の朝タクシーで行くとしても途中赤シャツ隊と遭遇する可能性のあるシーロムにタクシーが行ってくれるのだろうか。
タイミングが悪い。
（というか土曜からベトナムなんだよなぁ）
腰はなかなか回復せず結局今日も一日中ベッドに横になったままで過ごした。
それでも腹は減るので晩になって腰の痛みを我慢しながら飯屋に向かうと、昨日は２０ｍほどしか連続で歩けなかったのが５０ｍくらいまで休憩なしで歩けるようになった。
それでも椅子から立ち上がる時などにはズキンと来る。
パスポートは会社に預けてあるということもあり明日はどうしても出勤しなければならないのだが、、、
今晩、ベトナム〜カンボジアの旅から帰ってきた。
直前にギックリ腰になりベトナムのカントー滞在中には瞼をこすったらソフトコンタクトが破れて目が痛くなり、最終日のプノンペンでは食あたりになってフライト時刻になるまでホテルのベッドでずっと寝ていた。
コンタクトの件は仕方ないとしてもやはり歳なのかなぁ。
ソンクラーン休み明けで１０日ぶりにＢＴＳで出社すると終電間際かのようにサラデーン駅のシャッターが閉まっており、その外にはライフルを構えて兵士が床に寝そべっていた。
シーロム通りの歩道には有刺鉄線が張られタニヤでもいつでも張ることができるように用意されていた。
まるで３８度線のような警戒具合。
さすがにライフルを持った兵士が配置されている場所に乗り込んでいくのが憚れたのか、赤シャツが事前アナウンスしていたシーロム占拠はならなかった。
しかし明日は今までに無い大規模な行動を起こすと宣言しているのでいったいどうなることやら。
『この状況を一週間以内に政府が解決できなければ行動を起こす』と言っている黄シャツの動きも気になる。
赤シャツが大規模な行動を起こすと予告していた今日、ＢＴＳで出社するとサラデーンの駅は兵士で溢れていた。
昨日と違うのは、兵士がくつろぎ市民が写真を撮っていた地下鉄へ続くスカイウォークが閉鎖されていたこと。
相変わらずグレネードランチャ付きのライフルやショットガンを手にして防弾チョッキ、ヘルメットの迷彩服姿。
この暑いのに大変だろうなと思っていたら市民があちこちで飲み物などの差し入れをしていた。
こういうところはタイ人のいいところなのかもしれないが、これほどの数の銃を見たのは生まれて初めてだ。
ある意味貴重な体験をしている。
今日も昼休み近くなるとピンク組（or 無色組）がシーロム通りにぞろぞろと集まってきた。
配られたタイ国旗をみな手にしピックアップトラックの演説者に合わせてひらひらと振って声援を送っている。
たぶんその服装からしてこの辺で働いているオフィスワーカー。
つまりバンコクでの中流層。
みんな赤だの黄色だの嫌気をさしている連中だ。
その様子を携帯で撮っていると軍のトラックが現れ、声援にこたえて頭を下げたかと思ったら演説を始めた。
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| 午前中の多色組 |
今日あたりなんか有りそうが気配はあった。
まず午後に流れてきたニュースで『もうタイムリミットだ。危険だから立ち去るように』と軍が赤シャツに最後通牒をしたとのこと。
さらにうちの会社の入っているオフィスビルの管理事務所から夕方、『今日は特別に８時に閉めます』という連絡が来た。
そうじゃなくてもなんとなく胸騒ぎがしたので飲みの誘いを断り、７時ころにオフィスを出てラマ４との交差点での多色シーロム組と赤シャツ隊とのにらみ合いをわき目で見ながらシーロムで飯を食べずにラングナムまで帰ってきた。
そして飯を食べている最中に『シーロムで爆発事件』というＴｗｅｅｔが流れてきた。
事件発生は８時１５分、それもＢＴＳのサラデーン駅とのこと。
もし飲んでいたら、あるいはシーロムで飯を食べていたら、、、巻き込まれていたかもしれない。
これをきっかけに軍が強制排除に乗り出すのだろうか。
もうどうでもいいから早いところ赤シャツ隊を片付けてほしい。
きっとバンコク市民の多くがそう望んでいるはずだ。
昨晩ああいうことがあったので今日は臨時休業の知らせが回ってきた。
かと言ってＴＯＴのＡＤＳＬはまたダウンでネットに繋がらず、それでも最新の情報を手に入れようと携帯でＴｗｉｔｔｅｒをしていると多色（ピンク組？）が４時からアヌサワリーに集まるという情報が流れてきた。
まずい。
自分としては昨晩被害にあった多色組あるいはピンク組は一般的な中流バンコク人の代表だと思っているので武器を持って過激なことをするとは思っていない。
しかし反赤なので多色組を狙って赤組が襲ってくる可能性は充分ある。
しかもＢＴＳは６時で営業を終了するという。
となると去年のソンクランのこの周辺のように下手すると逃げ場がなくなってしまう。
ということでさっさと支度をして予定外のパタヤに行くことになった。
パタヤの飲み屋では知り合いはみんながみんな『バンコクは大丈夫？』と声をかけてきた。
やはりニュースで一昨日のことは知っているらしい。
「オフィスの目の前で爆発したんだ。オレがそこを通りかかった１時間後だったよ」
というとみな一様に驚いていた。
ただやはりこういう層の人たちは『タクシンは悪くない。アピシットが悪い』というタクシン派が多数派だったが『でも赤シャツには悪い人たちが紛れ込んでいる』というと全員が納得していた。
この事件で赤シャツ支持者が減ればいいのだが、タイ人、特にこういう人たちはすぐ忘れてしまうんだよな。
Ｓｅａｓｏｎｉｎｇで食事を終え店を出ると「コップン・カップ。シーロムは大丈夫ですか」と声をかけられた。
誰かと思えばこの店のオーナーだ。
「ああ、だから一昨日は休みになったよ」
と答えてはみたものの、シーロムで働いているなんて言ったことあったっけ？
というか彼と話をしたことは一度もなかったはず。
「え、なんで知ってるの？」
「一度シーロムで昼間に見かけたんですよ」
ああ、そういえばそんなことがあったような気がする。
というか、今や『シーロムで働いている』といえばどこでも同じような話題になる。
いつのまにか赤組陣地がすごいことになっている。
先日のグレネード発射事件以降軍の要請にしたがって１００ｍほど後退したルンピニ公園脇の赤組陣地に竹やりとタイヤでバリケードが作られていた。
そしてその陣地の中では毒を塗った竹やりをもった赤シャツ隊が軍の強制撤去に備えているとのこと。
竹やりって、、、、
日本も太平洋戦争のころはそんなことをしていたようだが、やはり赤服は所詮蛮族。
ラマ6世はさぞ嘆いているに違いない。
４／２２の爆発事件以降ＢＴＳの運行が２０時まで（サラデーン駅は１９時半まで）と制限されているのと、４／１９ごろから永い夏休みに入ってしまったらしい大戸屋がやっていない関係でシーロムで晩飯を食べることができず、しかもＣＷＰのあるエリアは赤シャツに占拠されていてどこも永いこと閉店中で、このごろでは晩飯はラングナムで済まさざるを得ない状況。
となるといくら店の多いラングナムとはいえ行く店は限られてくるので繰り返しパターンになってしまっている。
地元にとってはいいのかもしれないがやはり困るなー。
赤シャツも政府もいい加減にしろよ〜。
夕方にドンムアン周辺でまた軍と赤シャツとの武力衝突があった。
それでもいくら同じバンコクとはいえあそこら辺でドンパチやられている分にはあまり関係ない。
ところがその後シーロム近辺で銃撃が始まったとの情報があちこちから入ってきてまもなく社内がザワザワし始めた。
『どうなっているのか情報がほしい』と社外の知り合いから問い合わせも入る。
かといって現場まで出て行くようなことはしないが窓辺に寄ってシーロムとラマ４との交差点を見下ろしてみるとバリケード近辺に赤シャツが特に集結しているわけではなく、普通に車も流れＢＴＳも運行されていた。
その後も引き続いて情報を収集しているとどうやら衝突のあったのはその交差点ではなくチャラロンコン大学病院のあたりらしく、しかも大したことはなかった模様。
それでもシーロム近辺のオフィスはどこも早めにクローズしたようでうちの会社も定時の３０分前に帰宅命令が出た。
今週末のインドネシア行きに備えてタイで国際免許を取得することにした。
試験に受からなくても金を出せばもらえるといういい加減なタイの運転免許がまさかジュネーブ条約に認められているとは思っていなかった。
しかし先日身近な日本人が『日本帰国時に日本で運転するため』に国際免許を取ってきたということを聞いたので、インドネシアでバイクを借りて走ろうかと考えていたこともあり試してみた。
必要な書類は日本大使館で発行してもらう『在留証明』と写真２枚、タイの免許証とパスポート。
これらをもってモーチットの陸運局の４号館２階に赴き、受付に提出するとそれほど待つこともなくすんなりと発行してもらうことができた。
手数料は５０５ＴＨＢ。ちなみにＡ４の紙一枚の在留証明は７６０ＴＨＢ。
２，０００ＴＨＢ以上する日本の免許の翻訳証明も高いと感じたが、どうして紙一枚で７６０ＴＨＢもとるんだ、大使館。
明日かインドネシア旅行なのでスクムウィット方面で軽く飲んで１１時前にタクシー（すでにＢＴＳは終了している）で帰宅するとラングナムのＣＭＰのあたりで検問をやっていた。
しかも警察ではなく、武装した兵士。
今までもＣＭＰの前やＢＴＳの駅、ガソリンスタンドの前などにはライフルを持った兵士がいたが待機しているだけだった。
それがなぜ今日は検問などやっている？
赤シャツに何か動きがあったのだろうか。
明日から海外に出るのはまたしても正解か？
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