(2012/3)

今週のデイトリップの目的地はプラプラデーンにあるタラートナーム・ナームプーン。

プラプラデーンというのはバンコクの南西、チャオプラヤー川が回り込んでいるところに形成された延びきったたぬきのキンタマ（地名からしてそんなイメージのするのが面白い）のような形の半島で、バンコク中心部からはいったんチャオプラヤーを渡りぐるっと回り込んでいかなければならず車ではなかなか行きづらい場所。
（それでもプラプラデーン行きのバスはスクムウィットあたりで見かけたことがある）
それでも先週ここを訪れていた@RichardbarrowというファランのTwitterによるとＢＴＳバンナーからタクシーで川まで行きそこから渡し船に乗ると簡単に行くことができるらしかった。

プラプラデーンへ

その情報に従いまずはＢＴＳバンナーからタクシーで川沿いのワット・バンナーノークを目指す。
バンナートラートとスクムウィットのいわゆるバンナー交差点を左折し突き当たったところがその船着き場で場所さえわかっていれば非常にわかりやすい。
船着き場も案内はタイ語のみだがバイクを含めた地元民が待っていたのですぐにわかるだろう。

向こう岸から戻ってきた船に乗りプラプラデーン側へ向かう。
大型コンテナ船の行き交うチャオプラヤー川の右手にはまがまがしい石油プラントらしき設備が見えその向こう側にはバンコク市内の高層ビルが並んでいる。

チャオプヤラーから見ればまさしくバンコクの玄関口なのが目指すプラプラデーンはジャングルのような木々に覆われていた。

船の着いたところはワット・ナームプーンノークという寺。

そこに客待ちしていたモタサイに『タラートナーム』とだけ告げてリアシートにまたがる。
以前も書いたがこのタラートナームは直訳すると水の市場。
英語のＦｌｏａｔｉｎｇ ｍａｒｋｅｔも日本語の水上市場も、有名なダムヌンのように川の上に浮かんだ小舟で商売しているイメージだがタラートナームは必ずしもそうではなく、川沿いに開かれた市場（しかもかなりの割合で観光用）であることも多い。

タラートナーム・ナームプーン

より大きな地図で talat nam / talat 100y を表示

モタサイでたどり着いたこのタラートナーム・ナームプーンもそう。
川に沿ってコンクリートの通路が延びその両側に区分けされた様々な種類の店が並んでいる。

ここでも多いのはもちろんクイティアオ屋。
午後３時前と遅いせいか客の姿はまばらだがそれでも家族やカップル、女子大生たちがビニールシートを敷いただけの地面におかれたテーブルについてクイティアオをすすっている。

それに加えてお菓子やナチュラル系らしい化粧品、おもちゃに花、果物、アクセサリーなどまとまりなく雑多な店が並んでいる。

こういう雰囲気はあまり期待しない方がいい

チャットチャックやパンティープ、ＭＢＫに足を運んだことがあればわかるだろうが、場所代さえ払えば出展者のやりたい商売を自由にやらせているのがタイ式だ。
なにか買うものを決めて出かけるにはどこになにがあるかわからず探すのが面倒くさいので自分はＭＢＫなどには出かけないなのだがショッピング自体を楽しめる人ならいいのかもしれない。

ここは雰囲気のいい喫茶店

通路を進んでいくとタラートナームの外れにワット・ナームプーンナイという寺があった。
このタラートはもともとこの寺の脇の運河に小舟が集まってきて定期的に開かれていた小規模なものだったのかもしれない。
それが昨今のタラートブームに乗ってこのように小さな店がずらっと並ぶようになったのではないだろうか。
そもそも昔から陸地で行われていたのならサムチュックやクローンスワン、バーンマイのように永いこと商売を続けてきた古びた家屋が連なっているはずだ。

というわけで自分好みの古い家並みは見ることができなかったので評価としてはバンプリーよりも下かな。

ローカルばかりかと思っていたらここではファランをそこそこ見かける。
しかもそのうち半分くらいは自転車を押して歩いている。
ヘルメットもしっかり被っていることからしてバンコクから自分の自転車でやってきたサイクリストに違いない。
どこぞのホームページでバンコクからのサイクリングコースとしてちょうどいいというようなことが書かれていたがそれはタイ人ではなくファランだったのか。

ワットとは別な方に抜けてみるとその先は駐車場になっていてやはりバンコク人にとってはポピュラーなのかクルンテープナンバーの車がたくさん駐車していた。

ワット・バンナーノーク

モタサイでワット・ナムプーンノークにまで戻りそこから船でバンナー側へ。
ついでにワット・バンナーノークに立ち寄ってみた。
参拝者も多くないし寺の規模も大したことがないけどサーラーの床（庫裡）はやけにピカピカ。
ちょうどネーンが掃除していたけどきっとこの寺はこういう教育が行き届いているんだろうな。

ワット・バンナーノークからはタクシーでＢＴＳウドムスックまで戻る。
降りる際につりをごまかされそうになったが「１０５ＴＨＢ出したのに何でつりが５０ＴＨＢなんだよ」と穏やかに抗議をすると悪びれずにもう１０ＴＨＢを差し出してきた。
普段はこういうことはないのにやっぱりカメラ入りのウェストバッグなんかぶら下げていると観光客に見られるのかね。

データ

日付	区間	移動手段	料金	所要時間	備考
3/3	BTSバンナー - ワット・バンナーノーク	タクシー	49THB	10m	歩くのは無理。
	ワット・バンナーノーク - ワット・ナームプーンノーク	渡し船	4THB	5m	料金はプラプラデーン側で徴収。
	ワット・ナームプーンノーク - タラートナーム・ナームプーン	モタサイ	10THB	5m	ここも歩くのは無理な距離。
	タラートナーム・ナームプーン - ワット・ナームプーンノーク	モタサイ	10THB	5m
	ワット・ナームプーンノーク - ワット・バンナーノーク	渡し船	4THB	5m
	ワット・バンナーノーク - BTSウドムスック	タクシー	45THB	10m	つりを10THBごまかそうとした。