チケットを購入してから気がついたのだが、スリラン航空(UL)はJALと同じOne Worldに加盟していた。
タイからだと日本に行く際にJALを利用するくらいなのでOneWorldはTGの所属しているスターアライアンスよりはだいぶ使い勝手が悪い。
しかしULがOneWorld系なら今回はJL、CX、QFなどのラウンジが使える。
知り合いからの情報によると食事の充実しているのはQFとのことだったがネットでつかんだ情報ではそちらは改装中の模様。
ならばCXかなと考えながらチェックインするとアライアンス関係なく各社共有のCIPラウンジへのインビテーションカードを渡された。(CIPラウンジは5箇所くらいあるらしい)
搭乗ゲートはC6で同じCコンコースにあるそのラウンジが一番近いようだったのでとりあえずそちらに向かってみる。
ラウンジ受付でインビテーションカードを渡し室内を見渡す。
狭っ!!しかも8割がたは座席が埋まっている。
食事はパイが4,5種、美味くなさそうなサンドウィッチが数種類。
酒もたいしたものをおいてなかったのでビアシンを一本、チキンパイをひとつ口にしただけでCXラウンジへの移動を決める。
ところがスワンナプーム空港はこのDコンコース部分が異常に長い。
E、F、Gとの交差点に到着する直前に「UL408便コロンボ行きはファイナルコールです」とアナウンスが入り時計を見るとデパーチャーの40分前。
まだ早すぎるんじゃないの、と思いながらも先ほどのラウンジから15分ほどかかっていたことを思い出し慌てて戻ることにする。
他のスリランカ人おっさん達と一緒にほぼ最終客として搭乗。
今回の機材は330。
PTVは付いているがシートバックが垂直に近く、立てた状態だとデブには辛い。
駐機中にちゃんと補充していないんだろう、自分の周りの席はブランケットとイヤフォンは用意されておらず。
腹だけぽっちゃりサリー姿のCAに食事中にワインの追加を頼むと10分経っても持ってこなかったので別な人に「ワイン一杯」というと5分くらい待たされてほぼ同時にやってきた。
もちろん2杯とも飲むw
到着前にスチュアードに入国書類をもらえるように言うと「切らしている」とのこと。
AIもそうだけどフラッグキャリアとはいえ発展途上国のキャリアはやはりこんなもんだな。
TGですらだいぶまともに思えてくる。
入国審査は同時に差し出したVISAは見られもせずすんなり処理。
多分事前調査などしていないのだろうからこういうVISA手続きって手数料収入のためだけにやっているとしか思えない。
どの銀行のブースでも同じレートを出していたのでその中のひとつでUSDから両替。
その次は現地SIMを入手。5GBまで使えて1ヶ月有効なDialogのSIMが1,300LAK。
他に選択肢はなさそうだったがこれだけ使えるならなんの心配もないので購入してセットアップしてもらう。
空港からはカウンターで申し込んだタクシーでホテルへ向かった。
タイとは違い平面性の高い快適な高速道路が続いている。
もしかして日本の技術援助で作られたんだろうか。
ホテルまではほぼ渋滞なしで約50分と結構距離があった。
通勤通学時刻だと余裕をみないと失敗するかもしれない。
チェックインして荷物を降ろし部屋の中をチェックするとコンセントが平型3口という珍しいものだった。
このタイプのプラグアダプターは持ってきていない。
レセプションに言えばきっと貸してくれるだろうけど、今後のこともあるしついでに昼飯も食べたいので買いに出かけることにした。
ビーチロードに立つとリキシャーがすぐに群がってくる。
「フォート、いくら?」
「10USD」
「はあ??」
すぐに500LKRに値下げしてきたけど、そのまま車を離れるようとすると「400LKR」とさらに値下げしてきた。
こういうやつは気に入らないので別な車をつかまえ400LKRで行ってもらうことにする。
とりあえずリキシャーの目的地としたWorld Trade Centerはツインタワーのオフィスビル。
レストランくらい入っているだろうと館内に入ってみたが銀行の支店はいくつも入っているのに、飯屋は客のいない店がひっそりと営業しているだけだった。
その建物を出て向かい側にコロンボシティホテルという年季の入った中層のホテルがあった。
ここなら何かあるだろうと道を渡って向かってみると左手にFridaysという洒落たレストランがあり中に入ってみるとパブっぽい雰囲気。
メニューを眺めてみるとやはりそっち系でスリランカ料理は載っておらず。
ちょっと考えてチキンケサディラ(1200LKR)と生ビール(500ml 400LKR)を注文。
スリランカ到着最初の料理がメキシカンというのもアレだけど、味は普通。
レストランを出て港の方に歩いて行く。
この辺りにもコロニアル風の重厚な建物が並んでいてなかなかいい感じ。
そういえばこの国の経済・行政の中心地であったこの辺りって10年前に来た時は銃を構えた兵士がいたるところに立っていて歩道上に金属探知機ゲートまで設置されていたんだよなぁ。
歩道から奥に向かって階段が続いていた。
ちらりと見える店内の様子からスーパマーケットのようだ。
ここならプラグアダプターがあるかもしれないと店内に進む。
店はがらーんとしており4つあるレジのうち稼働しているのは一つだけ、奥の方の棚は何も置かれておらずホコリが積もっていた。
何、この場末の倉庫感。
それでも端の方に乾電池とともにプラグアダプターが置かれていたので前もって撮っておいた写真と比べてから購入。
周辺の建物をフレームに収めながらぶらぶら歩いていると次から次へとリキシャーが群がってくる。
さすがにクソ暑いので目的地があればリキシャーに乗ればいいのだがさて何かないかと木陰で歩き方を開いてみると歩ける範囲にオランダ植民地時代の政府の建物が博物館になっているものがあるようだった。
コロンボフォート駅前の喧騒にもまれながら進んでいく。
すると賑やかな商業エリアの一角にそこだけブラックホールかのように古びた建物がひっそりと建っていた。
入場料を払い館内に入る。
二階建てコの字型の建物内には当時使われていた家具、ランプ、オランダ人がスリランカまでどのようにしてやってきたかを表している地図などが展示されていてそっち方面に興味がある人ならいいだろうが、このレベルならわざわざ安くない金を払って入る必要はなかった。
中庭の向こうには刑務所でもここまでではないだろうと思われる巨大な壁が立ち塞がっていた。
ダッチミュージアムからはリキシャーに乗ってギャンガラヤマ寺に向かう。
この時は珍しくメーター付きで197LKR。
ホテルからコロンボフォート駅への半分くらいの距離だったのでこんなものなんだろう。
リキシャーのメーター |
この寺にやってきたのは歩き方に載っている、階段状に仏像が置かれている写真がボロブドゥールのようで気になったから。
ところが到着してみるとそんな雰囲気は全くなくちょっとヒンドゥーの混じった仏教寺院だった。
強いて挙げれば金剛力士像に似た像が日本以外では珍しい。
タイ周辺の仏教国では見かけないし仏教発祥のインドでも見た記憶がない。
こちらはギャンガラマヤ寺から通りに戻ったところにある、湖に突き出たように作られた寺。
他の人について入っていくとじいさんが近寄ってきて外国人料金を徴収された。
タイと違って見た目でバレるから仕方ないなw
こちらは菩提樹の下に置かれた仏像がいかにもという感じがした。
リキシャーでホテルに戻る。
乗り込むときに「いくらだ?」と尋ねると年配の運転手に「場所がよくわからないからいくらか決めてくれ」と言われたのでだいたいこんなものだろうと降りる際に200LKRを渡したら黙って受け取ったのでそのくらいがきっと相場なんだろう。
日の沈み始めた海を眺めていたら列車がやって来た。 |
ホテルの周囲には店があまりないのでホテル内のレストランで晩飯。
メニューの中からスリランカカレーとライスのセットを注文しようとしたら「この時間はない」ということでウェイターにその下に書かれていたコッティというものを勧められた。
聞いたことはないがそちらとデビルドチキンを注文。
するとしばらく待って出てきたコティというものはココナッツの味のする炒飯で、味がちょっとかわっていた。
ピリ辛のデビルドチキンはいいけどこっちは好みじゃない。
レストランでの支払いを拒まれ後ほどわざわざ部屋に持ってきた請求書によるとリカーパーミットのないビールを隠すためにデビルチキンが2つになっていたりコティは別な料理になっていたり。
さらにサービス料10%と13%というたっぷりな税金がついて2,500LKR近くになっていた。
なんだかなぁ。
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