4/11 アヌラーダプラ

5USDで追加してもらった朝飯はトーストに目玉焼き、フルーツとヨーグルト。
ポットの紅茶も付いたが全然嬉しくない。
周囲に朝からやっている店があるならそちらに行きたいくらい。

9時に走り始める。
「スリランカは何回め?」とジジイ。
「2回め」
「旅行はよくするのかい」
「ああ、そうだね、よくしてるね」
「どんな国に行ったことがあるんだ」
「東南アジアはだいたい行ったね」
「ラオスやミャンマーも?」
「近いからよく行ってるよ」
「ヨーロッパは?」
「あまり行ったことない。スイス、パリ、ロンドンくらいかな」
「スイスにも行ったことがあるのか。今までに何カ国くらい行ったことがあるんだ」
「うーーん、30カ国くらいかな」
「それはすごい!」またしても目がまん丸。
前見て走れ!
「家族は日本にいるのか?」
インド系によくあるプライバシーつっこみ系。
「ああ、両親と妹がね」
「奥さんは?」
「いないよ。いたらこんなに旅行してられないだろう」
「ははは、それもそうだ。独身が一番。快楽10分、後悔一生
「なんだそれw」


イスルムニヤ

今日最初に向かったのはイスルムニヤという寺院。
高さ5mほどの岩の上に白い仏塔が建てられている。
せっかくだからと裸足になってそこまで上がっていくと仏塔の手前の4m2くらいのスペースにファラン女が5人も留まって交互に写真を撮りあい非常に邪魔だった。

この寺院内には近辺から出土したレリーフが展示されていたり寝釈迦仏が置かれていたり菩提樹の周りにファラングループが座り込んでいたり。。


スリマハーボディ

こちらはインドのブッダガヤから分木された大きな菩提樹が祀られている場所。
仏陀が悟りを開いた場所として菩提樹と仏教とは密接な関係があるが、その菩提樹を崇めるというのはちょっと違和感。

敷地内にはチベットのタルチョのような5色の小旗がずらっと並んでたなびいていた。
(後ほど調べてみたらこれらは仏教を表す色なんだそうだ)


ルワンウェリ・サーヤ・ダーガバ

ルワンウェリ・サーヤ・ダーガバは白く輝く大仏塔。
ダーガバというのは英語でストゥーパ、タイ語でチェディ、日本語で仏塔の意味らしい。
それはいいのだがそこに近づくための参道が焼けててあっちっち。
この暑さにはさすがに地元民もキツイらしく足早に駆け抜けていた。

ミャンマーの寺もそうだったけど宗教施設は裸足にならなければならないのが面倒だ。
ガイドに連れられたファランのグループはしっかり靴下を履いていてそうかその手があったかと感心したが後ほど歩き方を読んでみるとしっかりアドバイスされていた。

靴下なんて持ってきてないって!
最近面倒でガイドブックを事前に読むことがほとんどないんだよなぁ。
そもそも買ったのも出てくる3日前だし。

木陰で休んでいると色鮮やかな長い布をみんなで頭上に掲げてパレードがやって来た。
そのままチェディの方に進んでいったということはやはり仏教行事の一つだったのか。


トゥーパーラーマ・ダーガバ

こちらも白い仏塔。
気温はすでに38度。ほんと迂闊だった。まさか酷暑期のタイと同じ気候だとわ。
Tシャツは汗でビッショ、ハンカチはグショグショ日向にいると頭がクラクラしてくる。


ムーンストーンサイト

ムーンストンは本来は寺院に入る際の足洗い場だった模様。
この模様はアヌラーダプラとポロンナルアでは違うというようをことを他人のガイドが説明していた。


ラトゥナプラサーダ(ガードストーン)

こちらはムーンストンと道路を挟んだ反対側にある宮殿跡地。
何本かの柱が忘れられてしまったかのように並んでいたがここもあっちっちなので日陰ばかりを伝って写真を撮る。


象の池

次は林の中に入っていった。
トゥクトゥクが止まり「象の池だ」とジジイが振り返るとその先に石で囲まれた長方形の池があった。
今は緑色に濁ったこの池に昔は象がやって来ていたらしい。

「ところで明日はどうするんだ」とジジイ。
「明日はポロンナルアに移動」
「その後は?」
「ポロンナルアに2泊した後はダンブッラ」
「キャンディは?」
「前回行ったから行かない」
「ダンブッラの後は?」
「コロンボ」
「昨日も言ってようにスリランカは今は正月連休でバスが非常に混んでいる。ポロンナルアに行くのにも時間がかかるかもしれない。そしてダンブッラは見所は黄金寺院だけで宿泊するには当たらない。そこで提案なのだが明日は車をチャーターしてまずは景色のいいミヒンタレーを訪れてそれからダンブッラに寄ってポロンナルアに向かうというのはどうだろうか」
うーむ、なるほど。そうすればダンブッラで1日潰すこともなく美しいと言われているビーチで1日過ごすことができるか。
「それはいいアイディアだね。車は1日いくらするんだい」
「80USD、ルピーなら12,000LKRだ」
「まあ、ちょっと考えてみるわ」


アバヤギリ・ダーガバ

そんなやり取りの後、訪れたのはアバヤギリ
こちらはレンガ色の巨大な仏塔でアヌラーダプラで2番目に大きいのだそう。
「アヌラーダプラの王朝がインド人に滅ぼされてポロンナルアに移ったからこちらの方が古くてしかも大きいのだ」
なるほど。
「アヌラーダプラで2番目ということはスリランカでも2番目に大きいということ」
「そうじゃ」


サマーディブッダ

次は森の中にあるサマーディブッダ
こちらは敷地内に座仏像が一体置かれているだけでインパクトに欠けるが7,8人組の中年ファラングループが自転車でやって来ていた。

「ところであんたはいくつなんだ?」とジジイ。
「XXだよ」
目を丸くして驚く。彼はよくこの表情をする。
「え、わしよりも3つも上なのか、ずいぶん若く見える。日本人はみんなそうだ。しかもみんな独身」

ま、そうなんだろうけど。


ツインポンズ

ここは縦に2つ並んだ沐浴場。
アバヤギリ近くにあった僧院の僧侶のための沐浴場であったらしいが今では緑色に濁り大きな魚が泳いでいる。
あまりにも暑いので木陰で一休み。


ジェータワナラーマヤ・ダーガバ

最後はジェータワナラーマヤ・ダーガバ
アバヤギリ同様こちらもレンガ丸出しの巨大な仏塔だが、ここがスリランカで最大なのだそう。
あまりにも大きすぎてその違いはよくわからず。

以上で観光を終え昼過ぎに宿に戻る。
日焼け止めを持ってくるのを忘れたので腕と顔がヒリヒリしていた。


昼飯

周囲には何もないのでまたもホテルのレストランでスリランカカレー。
昨晩はチキンだったので今回はフィッシュカレーを注文。

相変わらず皿の数は多かったが魚はただ単に揚げてあるだけだった。

暑いのでライオンビールを飲みながら飯を食っていると「明日は何時に出発する?」とさりげなくジジイが聞いてくる。
車をチャーターすることは決まっちゃったのか?ま、それでもいいけど。
「8時半かな」
「明日は大丈夫だけど明後日とその次はアルコールの販売はされないから途中で酒の売っている店に寄っていくようにドライバーに伝えておくよ」
それは重要だ。「ありがとう」


晩飯

スリランカカレーも悪くはないけどさすがに毎食だと飽きるのでメニューがあるのか尋ねるとあるとのこと。
なんだあったのかよ。

その中からデビルドチキンと、さらにサンボルを注文。
そしてビール。
デビルドチキンは揚げたチキンを他の野菜類とともにピリ辛のソースで炒めたもので、チキン以外にもポークやビーフ、フィッシュもある。
イメージとしては酢豚をピリ辛にしたようなものだ。

しかし初日のコロンボでのデビルドチキンは美味かったのだがここのは揚げ方が下手なのかイマイチだった。

さてと、あしたは移動日。



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