（2013/9）
先日のワット･パークナームに続いてトンブリー地区に足を運んだ。
今回はタラート・クローン・バーンルアンという集落にあるバーンシラピンという場所が目的だ。
ワット･パークナームと同じくトンブリー特集が掲載されていたDACOに載っており、ついでに周ろうかとも思っていたのだが天候と時間の問題で今回に持ち越した次第。
BTSでウォンウィェンヤイ駅まで向かいそこからタクシーでジャランサンティウォン・ソイ3を目指す。
DACOの地図によるとそのソイの突き当りがタラート・クローン・バーンルアンでバンコクヤイ運河沿いにある古い集落だ。
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突き当たりの7-11の前で車を降り歩き始めるとせまいソイのすぐ先に小さな橋が現れた。
橋を登っていくと運河の両脇にはトタン屋根の古い民家が連なっている。
見慣れたタラートナームの光景。
時折やってくるロングテールボートの写真を撮りながら橋を渡りとりあえず右手に向かう。
多少は観光客を意識しているのか、バーンルアンと書かれたTシャツがぶら下がっていたり、タンブン用の魚のえさが売られている以外は、雑貨屋や開け放たれ散らかったままの民家が並んでいるくらい。
英語の単語を交えながら幼児に絵を教えていたのは大学生だろうか。
ここではカメラをぶら下げたファランやインド人親子の姿も見かけたが、やつらはどうやってここを知ったのだろうか。
まさかDACOを読んでいるとも思えず。
ワット・クハースワンという寺まで行ってから折り返す。
さて、肝心のバーンシラピンはどこにあるのだろうかとDACOを取り出して記事を読んでみると、それは集落の南のはずれにあるらしかった。
この寺は北の端だったので橋を過ぎてさらに歩いていってみる。
すると橋の北側と違いこちら側は絵画を並べていたり土産物の小物を売っていたりと多少観光地っぽい雰囲気がしていた。
家の前に脱ぎ散らかされた無数の靴でそこがバーンシラピンであることがすぐにわかった。
びっしりと人が座りこんでなにやら前をほうを見ていたので覗いてみると、その先に黒い長袖シャツ、赤い腰巻に身を包み、顔を黒く塗ってアフロヘアー姿の子供たちが司会役の男性からインタビューを受けているところ。
たぶん黒人系のショーでもやっていたのだろうが、これが日本やアメリカだったらすぐに人種差別だと騒ぎ始めるんだろうな。
そのステージの後方にはDACOにも一部写っていたチェディ（仏塔）。
ここはもともと古い民家にチェディが奉られていて、その保存をかねて人形劇などを行うバーンシラピンとしてどこかの大学の先生が中心になってオープンしたものなのだそうだ。
2階に上がると壁にはタイの各地で撮られたらしい写真が展示され、奥の部屋では先ほどの黒人姿の子供たちが休憩をしていた。
下を覗き込んでみると今度はステージで人形劇が始まっていた。
人形遣いは黒い服装のみならず真っ黒なマスクも被っているのが目新しい。
人形劇はたぶんラーマキアン（タイ版のラーマーヤナ）、女性と鬼とのやり取りが演じられていた。
1階の半分は喫茶店兼お土産屋。
ショー自体は無料なので活動費はこちらでまかなっているのだろう。
タクシーは来そうもなかったので7-11前からソンテウでジャランサンティウォンまで出る。
さて、このまま帰るにはまだ早いのでチャオプラヤー川沿いにあるソムデットヤー公園まで足を伸ばしてみることにする。
ここは現国王であるラマ9世・ブーミポン国王の母君であるシーナカリン王太后が住まわれていた住居を基にした公園。
正式名は非常に長く覚えられなかったので近くのソムデットジャオプラヤー通りと告げてタクシーに乗り込む。
ソムデットジャオプラヤーに入るところで車を停めようとしたのでDACOの写真を見せると「ソムデットヤーは後ろだよ」とUターンしようとしたがGoogle mapで確認しそのままソイ3の奥まで進ませる。
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するとそちらが正門でそれほど大きくない公園には近所の老人や、子連れのお父さんが休日の午後を過ごしていた。
正面にはシーナカリン王太后の像。
左手には身の回り品を展示した博物館。
いつものように館内は撮影禁止だったが、若き日の王太后の一番の趣味がスキーだったとかでその当時のスキー板がガラスケースの中に展示されていた。
ソンクラナカリン王子との結婚が1920年ということなので、ゲレンデの写真は1930年代のはず。
王室に入っていたとはいえその時代にタイ人がスキーをしていたとは驚きだった。
ここにはさらにバドミントンのラケットやテニスのボールも展示されていた。
博物館の先には王太后の生活を再現した家屋の展示や、王太后とは関係ない、彫刻の森美術館にでもありそうなオブジェとかが置かれておりこれはこれで面白かった。
空が雲に覆われ風が出てきたので足を速めて帰路に着くとソムデットヤーでタクシーに乗り込んでまもなく土砂降りになった。
| 区間 | 移動手段 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| BTSウォンウィェンヤイ - タラート・クローン・バーンルアン | タクシー | 55THB | タクシーにはジャランサンティウォンのソイ3と告げた。 |
| タラート・クローン・バーンルアン - ジャランサンティウォン | ソンテウ | 5THB |  ソイの奥から大通りまで |
| ジャランサンティウォン - ソムデットヤー公園 | タクシー | 57THB | |
| ソムデットヤー公園 - BTSウォンウィェンヤイ | タクシー | 45THB |
DACO 2013/5/5号 トンブリー散策記
since 2013/9/25
