★なめきっている奴ら
★トンネ温泉へ
★虚心庁
★チンサンカルビ
今日は体育の日。この祝日の本来の趣旨は青空の下、健康のためにさわやかな汗を流そうということであろうが、さわやかさからは程遠い我々としては何をすべきであろうか。
という問いかけもむなしく韓国へ飽食の旅が始まった。
今回の目的は、
・6月に行ったときに食べた焼き肉はあまりうまくなかった。 あれはなにかの間違いだったかもしれない。きっとうまい焼き肉もあるはずだ。
・釜山でうまい魚を食おう。
・前回食べる機会がなかった、プルコギとビビンバを食べよう。
である。
メンバーは６月に行った中からさらに厳選しておやじ４人と若者１人 のむさい構成となった。
集合は羽田発福岡行きのJL357機内。またも福岡経由だ。今回は料亭でうまいものを食べてから釜山へ向かう予定。事前予約で押さえておいたExitローに座っていると、まもなく連中が乗り込んできた。
今回初参加のM氏は異常に荷物が少なく、ずた袋一つの軽装。
何が入っているか聞いてみたら、事前にメールしておいた、焼き肉のたれ2本と靴下2足のみとのこと。
「パンツはどうしたの？」
「きのう遅くまで飲んでいて入れるのを忘れた。むこうで買えばいいでしょ」
そりゃぁそうだが、完全になめきっている。
でもなんでパンツじゃなく靴下なんだろう。
離陸してまもなく、スーパーシートにアップグレードしていたO氏がジャンプシートにやってきた。
彼も昨日は遅くまで飲んでいて頼んでおいた醤油を忘れたらしい。
「福岡で買えばいいでしょ」
まったく。
何ごともなく福岡空港に到着。
ぎりぎりに羽田に着いたM氏は羽田でFUK-PUSのチェックインはできずに福岡でやらざるをえなかったため、O氏、N氏は別行動で福岡市内に向かった。
M氏を誘ったのは私だったため、私がM氏に付き合うことになった。あ〜あ、これで今回も料亭はなしか。ま、ラーメンにしておくか。
チェックインを無事に済ませて、前回も行った一欄へ向かう。
ラーメン(650円）+半替え玉(100円）を食べる。
ここのラーメンは豚骨スープにトウガラシが入っていてちょっぴり辛い。
ちょっと変わってはいるが麺もしっかりしていてうまい。
初めてのM氏も満足したようだ。空港のカードラウンジへ戻ると、きのう遅くまで飲んでいたはず(そのせいで今朝寝坊した）のM氏はもう缶ビールに手をつけている。
全くしょうがないやつだ。
だが、せっかくだし暑くて汗をかいたので私も付き合う。
搭乗時間になったので出国手続きを済まして搭乗待合室へ向かう。
相変わらずここの出国はすいている。
飛行時間30分ほどで釜山に到着。九州からは韓国は本当に近い。
2万円ほどを両替して釜山近郊のトンネ温泉へ向かう。
空港からトンネへは307番のバス(1000KRW)でトンネ駅へ。
そこから地下鉄(450KRW)に 乗り換えて「温泉場(オンチョンジャン)」駅へ。
温泉マークの描かれた高い煙突があちこちに見えるが日本の温泉地の風情は感じられない。
飛び込みでNEUL BOM HOTELにチェックイン。オンドル部屋が50000KRW。
オンドルスイートが70000KRW。1KRWが0.9JPY弱なので5人で約10000JPYくらいか。
部屋は固い床(オンドル）に薄いぺらぺらのふとんが敷いてある。
背中が痛くなりそう。
一休みした後に今回の第2の目的、温泉に入りに行く。
目指すのは虚心庁(ホシムチョン）、健康ランドのようなところ。
受付で入浴料6600KRWを払い、エスカレータで2階へ登る。
日本の健康ランドとほとんど同じシステムでロッカーの鍵を受け取り浴室へ向かう。
浴室は中央に大きな浴槽があり、その回りを薬湯や洗い場、打たせ湯、サウナが取り囲む。
露天ぶろまであり、まさに健康ランドか大きなホテルの大浴場だ。
ただ日本のそれとの違いは、ほとんどの人がタオルを持たずにいっさい隠さず、ナニをぶらぶらさせて歩いていることとあかすり場があること
、マイ歯ブラシのロッカーがあることだ。
この歯ブラシロッカーは次の日の大浴場でもあったから韓国ではポピュラーなのかもしれない。
1時間ほどゆっくりしてホテルへ戻るが、今回唯一の20才台であり、韓国語の話せるT君が戻ってこない。
1時間ほど待ってようやく戻ってきたがどうやら気持ちがよくて浴室で寝てしまっていたらしい。
風呂の後はお楽しみの食事である。
前回ソウルで食べた焼き肉は肉自体がいまいちでたれも甘めだったので今回は焼き肉のたれを持参してのリターンマッチとなった。
ホテルのフロント（ここは日本語が通じる）で「塩カルビのウマイ店」ということで「チンサンカルビ」を教えてもらう。
ホテルから歩いていくとその店のおばさん（日本語が話せる）が途中で待っていてくれた。
オンドル部屋に案内され、席に着くと
「うちは焼き肉専門店だからメニューは生カルビ、味付けカルビ、ロースしかない」
と潔いメニュー紹介。
何はともあれ味付けカルビと生カルビとビール（HITE)を頼む。
さっそくビールで乾杯。
おばさん曰くO氏をして
「韓国人のガイドさんが日本人4人を連れてきたのかと思った」
O氏苦笑い。
まもなく、テーブルには載りきれないくらいの小皿（キムチ、ムルキムチ、豆腐、サラダ、サンチュなど)が並ぶ。
グルグル巻きになっているカルビをはさみで切りながらアガシ（オネーサン)が焼いてくれる。
さっそく味見。
ウマイ！
ソウルで食べた肉の100倍位うまい。ちゃんと肉のうまみがある。
漬け込んであるたれも甘くなく程よい。韓国の焼き肉を見直した。
6月以降、「韓国の焼き肉はいまいちだった」と言い触らしていたがこれは認識を改めなければならないだろう。
「ソウルの焼き肉はうまくないが釜山の焼き肉はウマイ」と。
持参した焼き肉のたれを出す暇もなく、肉がどんどんなくなっていく。
ソウルでは食べようとは思わなかった味付けカルビを追加する。
肥りそうだが、健康診断も終わったことだし、ま、いいか。
仕上げにご飯を頼もうとすると「チゲがある」とのことでチゲとご飯を頼む。
これまた、惣菜が山ほどテーブルに並ぶ。キムチがうまい。これだけで飯が食える。
チゲはだしが効いているが明洞で食べたチゲの方がよかったか。
関西出身のO,Nの両名はじゃこに大喜び。
会計してもらうとトータルで120000KRWほど。日本円でひとり2000円ほどだ。
これは大満足。釜山に来たときはまた来ようっと。
その後腹ごなしに町をぶらぶらするが睡眠不足だったためにそうそうにホテルに戻り寝る。
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