（2012/3）

２週間悩まされ続けてきた腰が何とか歩く分には問題なくなってきたようなので今週は近場に出かけてみることにした。
行き先はワットポーと王宮、バンコクにやってくる観光客が真っ先に向かう観光地ではあるが、ふだんの生活には縁のない場所なのでほとんど行ったことがない。
たぶん７，８年ぶりじゃなかろうか。
それでも歩き方を眺めていたら王宮を写真に撮りたくなってきたので出かけてみることにした。

サナームルアン

ラングナムで捕まえたタクシーはサナームルアン（王宮前広場）に近づいたところで「警察が通行を禁止しているからこれ以上進めない」と運ちゃんに言われ降ろされた。
今朝ここで僧侶が２万人以上集まっての大タンブン大会が行われたはずだがサナームルアンに最近建てられたらしい仏教施設ではまだなにかしらの式典が行われているらしくそのおかげで周辺は通行止めが続いていたようだ。

サナームルアンをぐるっと回ってワットポーの向かい側までたどり着くとそこは人さえも横断規制中。
しかたなく２０分ほど木陰で待っていると白馬の騎兵を先頭に軍隊が非常にゆっくりと行進してきた。
先日も行われたらしいけどもしかして昨年亡くなった王族の火葬式のリハーサル？

ワット・プラゲーオ

それが通り過ぎるのを待ってワット・プラゲーオ側に渡ると未だ車両は通行止めらしくこのへん一帯はホコテン状態。
以前もそうだったか記憶が確かではないし、もしかしたら宗教的な日というのが関係あるのかもしれないがワットプラゲーオは入場無料、というかチケット売場には気づかなかった（笑）

立ち並ぶプラーン

門をくぐって最初のお出迎えは立派なヤック（鬼？）。
これさえもきちんと掃除されているし、地方の名も知れない寺に行くと壁面の金箔もだいたい薄汚れていたりするんだけどこちらも金色に光り輝いている。
さすが王室の庇護を受けたタイ随一の寺だけある。
きっと維持費もそうとうかかっているんだろう。

ここにはファランの個人客もいるにはいるが目立っているのは中国人・韓国人のグループ客。
中国人はひとりふたりでも声がでかいのにグループでいるとたいそうやかましい。
そういえばヤワラーのワットトライミットでたくさん見かけたインド人グループは来てないけどツアーのコースってどういう要因で決まるのだろうか。

本堂を左手の方に回り込んでいくと『パレス->』という標識が現れた。
しかしその門のところまで進んでいくとそこは封鎖されていた。
ええ〜〜、せっかく１０年ぶりくらいにやってきたのに入れないのかよー。
これも先ほどの行事に関係あるのだろうか、非常に残念。
ま、自分はいつでも来れるんだけど海外から来てる人は気の毒だ。

ワット・ポー

王宮はみれなかったがこのまま帰るのもしゃくなのでせっかくだからワット・ポーにも寄って行ってみることにした。
こちらはしっかり入場料の１００ＴＨＢを取られる。
ファランの観光客に続いて本堂に入っていくと寝釈迦仏は相変わらず健在でこちらもピッカピカ。
ワットバンプリーヤイグラーンの寝釈迦とはさすがに違う。
この輝き、この大きさ、やっぱりすごいと思う。
これくらい立派なら１００ＴＨＢくらいなら払ってもいいかな。

マッサージ学校でも有名なここの敷地内にはラマ１世から４世までの歴代の王を奉った大きなチェディが並んでおり、（こういうものにはぜんぜん詳しくはないけれど）ベンジャロン焼きのような細かな装飾も見事だった。
それらを先日買ったばかりの超広角レンズ（EF-S 10mm-22mm）で撮影すると空の一角に引き寄せられるようで面白かった。

ワット・アルン

ワット・ポーの後はターティアン船着き場から渡し船に乗ってワット・アルンへ。
ワット・アルン先日も近くのワット・ガンラヤミットに行く際に境内を素通りしたが、今回は見学料を払って入場する。
さすがにバンコク観光の黄金ルート、ここもやはり外国人旅行者の姿が目立つ。

ここの大仏塔は階段がかなり急。
そこを大柄なファランが体を斜めにしながら上り下りしている。
同じく階段が急でしかも一つ一つの段の奥行きが浅いアンコールワットでは転落する観光客もいるようだがここもそうなんだろうか。
あんなでかい連中が上から落ちてこられたらたまらないので十分に余裕をもってついていく。

ワット・プラゲーオにしてもワット・ポーにしてもさすがにタイを代表する寺なので手入れも行き届いていたがワット・アルンはこの大仏塔でさえよく見るとカビで黒ずんでいたりする。
前２者が現王朝と深い関係があるのに比べこちらはトンブリー王朝時代の王室寺院、こういうのもきっと関係しているのであろう。

ターティアンからチャオプラヤーエクスプレスでプラアーティットまで移動。
ワット・チャナソンクラームを取り囲んでいるラムブトリー通りのファラン向けの店で晩飯を食べていく。

タクシーで家にたどり着くとＴシャツに塩が噴いていた。
ソンクラーンも間近、もう外出するには厳しい季節になってきた。

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