(2014/3)
今週末はDACOに載っていた中華街博物館（Yaowarat Chinatown Heritage Center）に出掛けてみようと思った。
場所はヤワラート入り口にあるワット・トライミットの敷地内。
BTSでサラデーンまで移動しMRTに乗り換えて2駅でフアラムポーン、そこから徒歩で向かう。
地下鉄工事中のフアラムポーン駅前の交差点を渡り5分ほどでワット・トライミットに到着。
チケットブースの案内板があったのでそちらに向かうと黄金仏は40THBで博物館は100THB、両方は140THBの表示。
あまり考えることもなく「両方」と告げると博物館の方は休館だという。
はぁ？そのためにやってきたのに。。
黄金仏だけのチケットを買って立派なチェディの階段を上って行くと2階の入り口にはたしかに「メンテナンス中」の看板。
こんなの来てみなきゃわからんもんなぁ。
3階にあった黄金仏はその名の通り金ピカ。
ありがたや、ありがたや。
ちなみにチケットの確認かかりはいないので知らんぷりして登って行けばたぶんただになるだろう。
これで帰ってもつまらないのでヤワラートをぶらつくことにする。
ヤワラート通りには金を取り扱う金行やフカヒレ料理店が相変わらず多数建ち並んでいる。
欧米諸国からは日本の鯨並みに批判されているフカヒレも54,000THBと値札の書かれた高級品がショーウィンドウに飾られていた。
食は文化なんだから他国がとやかく言うことじゃないからこの潔さがいい。
その傍らでは本当に買い手がいるのかどうかわからないようなガラクタを路上に広げている店も続いていた。
このなんでもあり感がヤワラート。
ちょっと腹が減ってきたのでクイティアオでも食べようかとYo Fish ballという店に入る。
テーブルに置かれていた写真付きメニューからJui Meeというバミーナーム・ルークチンプラーを頼んでみるとルークチンを店名に冠しているだけあってつみれ類が美味かった。
量も少なかったのでイェンターフーを追加で注文。
それぞれ60THBと通常のクイティアオの料金から比べれば高めだがこの味なら納得だろう。
ヤワラート通りからソイ6に入ってみるとそこは市場になっていた。
お茶の葉、豆、グラッポプラー（魚の浮き袋）などと共に烏骨鶏、干し椎茸、ナマコなどが売られているのが中華街ぽい。
ジャルンクルン通りを渡ってその先のソイに入って行くとそこには中華系の人たちが故人に備えるための紙のお札などを売る商店がならんでいた。
紙でできたシャツにネクタイ、車もなんかも子供のおもちゃのようで面白かったが、 iPadやiPhoneまでもあるのが時代を反映している。
ここがジャルンチャイコミュニティーとしてDACOに載っていたのはあとで知った。
ここまでやってきたのはこの小さな博物館が目的。
間口2間もないような小さな家がこの地域の生活を保存するために無料で開放されるようになったそうだ。
売るつもりのあるのかないのかわからない、Tシャツの置かれた無人のショーケースのわきの階段を上って行くと目の前に人相見・手相見の
広告のようなものが掲げられ、ふりかえると結婚衣装なのかなんなのか赤いハデハデ衣装の男女のマネキンが置かれていた。
そしてその奥には古びた事務用机、年代物のTVとレコードプレイヤー。
しかもアグネスチャンのLPがさり気なく添えられている。
奥の壁にはここに住んでいた人たちなのか、家族の写真。
左手にはたぶん30年くらいまえのヤシカのカメラの記事がなぜか壁に飾られている。
非常に小さな博物館なのでわざわざここのためにやってくるような意味はないけど近くまで来たなら寄ってみるのはいいと思う。
あちこちに「ワット・マンコン→」という案内板が出ていたので向かってみた。
するとそこにあったのは中華式の大きなお寺。
説明書きによると1871年に建立されたのだそうだ。
入って右側の建物では、長い線香を手のひらに挟んだ人たちが立ったまま中の仏像に対して祈りを捧げている。
タイ式なら仏像の前まで行って横座りをして手を合わせるはずなので祈り方が全く違う。
正面には塀にかこまれた建物。
小さな門から内部に入ると中は意外と奥行きがあり、赤と金、漢字が溢れていた。
在タイ華僑ってたしか漢字は読めないんじゃなかったけか？
敷地内には兵馬俑のような馬や人の石像が置かれていたり、金ピカさは同じものの身につけている衣類がタイのとは全く違う仏像、ヒンドゥーのシヴァ神のような勇猛な像が祀られていた。
他のタイの寺とは全く違うし規模も大きいのでここは見る価値がある。
そこから歩いてフアラムポーン駅を目指す。
ひと気のほとんどない通りを進んで行くと、あの、ジュライロータリーに差し掛かった。
夜になるとかなり怪しげな地域と化すこのロータリーもこの時間は老人がくつろいでいたり、若者が片隅でセパタクローをやっていたりして至って長閑。
しかしその向こうには6階建ての廃墟が建っていた。
しかも上の方にMuseumとの看板。
いったいなんの博物館？お化け屋敷か？
あれ、これってもしかしてあの有名な（だった）ジュライホテル？と思って後になってネットで調べたらやはりそうだった。
まだ取り壊されずに残っていたのか。。
さて、散々歩いて汗もかいたからビールでも飲みに行くか。
ワット・トライミット黄金仏拝観料 40THB
since 2014/3/22
