（2013/6）

タラートナームは行くところがなくなってきたので地獄寺シリーズ第６弾。
今回はタイの地獄寺マニアの中で評判のよかったワット･プートウドムまで足を運ぶことにした。

ランシット経由

アヌサワリーから乗ったロットゥーでフューチャーパークランシットに到着。
駐車場でロットゥーを探すもワット・プートウドムのあるラムルッカー行きは見あたらず、おばちゃんが声をかけてきたので「ラムルッカー」と言うと「major」と道を挟んだ向こう側の方を指さした。

進んでいくとそちらにもロットゥー乗り場があったのだが、せいぜいクローン（運河）10まででワット・プートウドム近くのクローン13あたりまで行く車は見当たらず。
（普通のエリアはソイいくつかで住所を指定するのが一般的なのだが、このあたりは運河がまだ多く残っているらしくロットゥーに書かれた行き先を眺めるとクローンで特定するようだった）
ロットゥーの客引きのおっさんがここでも「どこに行くんだい」と寄ってきたので「ラムルッカー・クローン13」と告げると、まわりをキョロキョロしてから「ここにはないね」と言われた。

となるとたぶんバスかロットゥーで途中まで行き、そこで乗換えということになるのだろうがそれも面倒なので近くに停まっていたタクシーに乗り込み運転手に「クローン13、ワット・プートウドム」と告げると黙ってうなずいた。

地獄寺に到着

フューチャーパークからいったん南下、そこからはひたすら東に進むこと30分以上、Google mapを眺めているとそのワットの入り口に差し掛かってきた。
「そこ、そこを右！」
するとちょっと行き過ぎてから「その先じゃないのかい？」と目の前の道路標識を示した。
『ワット・プートウドム→』
「ああ、それそれ」
どうやら運河に掛かる橋が接近して２つ掛かっていたようだ。

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ところが運ちゃんに言われたほうのソイを入っていくと川に掛かる橋にすごい段差があり、いっしゅん躊躇。
慎重に通過するもやはり下を擦ってしまった運ちゃん、「隣の道の方がよかったね」

寺の敷地内に入っていく。
「観光に来たのかい？」と運ちゃん。
「ああ、そうだよ」
「車がないようだからここで待ってようか」
クローン10を過ぎてから通りにもタクシーはあまりいないようだからここにいなければそのつもりだったので好都合。
「じゃ、30分くらいで戻ってくるから待ってて」
「カップ」

ネット上の情報ではけっこうお勧めぽかったのに大したことないなと、敷地の中心にある白い象やここにある意味の分からないヘリコプター、蟹を成敗した王子、足が妙に大きく舌をだらーんと伸ばした人とかの写真を撮っていると、口を開けたなにかが見学者を飲み込もうと待ち構えていた。

いよいよ地獄

半地下のその先には坊さんが一人「５THBを両替します」という看板の置かれた机についていた。
どうもこの部屋の展示物は５THBコインを投入すると動作するようだった。

その両替もせず、前のタイ人カップルについて進んでいくと、普段は使わないストロボを使わなければならないほど薄暗く、通路の両側に地獄を表した像がずら〜〜っと並んでいた。
これはかなり薄気味悪く、実際目の前を歩いていたタイ人カップルも女のこの方が怖がってさっさと出て行ってしまった。
子供にとってはここはお化け屋敷に相当するんじゃないだろうか。

これが何気に怖かった。

最初こそ、グループでの展示でさほどでもなかったけど真ん中あたりから、目が飛び出た上半身だけの人形だとか、首のない血だらけの腹芸人形が続き、それらに比べればどこの地獄にもあるとげとげの木に登らされている男女や鋸で切られている絵なんてどうってことはない。

と思っていたら、最後に強烈なのが一発。
天井から何十体もの裸の女性がぶら下がり、その下で自転車を漕ぐ骸骨。
これも５THBを入れれば動くようだったので小銭入れを探るも１,２THBコインしかなく断念。
まあ、動かなかったとしてもこの絵はかなり怖い。
これがいったいなにを言いたいのかはさっぱりわからないのだけど。

外に出るとそれまでとは打って代わってウサギや牛、ゴブラにまたがった天空人が連なっている。

木の陰から半身だけ覗かせているのやら某ポッポのような人相のものなども面白かったが、駐車場に戻る途中で見かけたゴリラのような人形の前で写真を撮っていると壷の中からぬ〜〜っと生首が出てきてびっくり。
近くの食堂のおじさんが紐を引っ張ってサービスしてくれたようだった。

というわけでこの地獄寺、噂にたがわずなかなかお勧めの地獄であった。ちょっと行きづらいけどお勧め。

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