駐車場に車を止め階段を上ると展望台があった。こんなに早い時間なのに観光客が結構いてみんな山の方を見ている。
日本人やインド人が多いようだ。
朝日を浴びたヒマラヤがちょっとだけ顔をのぞかせてくれた。
やはり季節的にはいまいちだな。今度来るならやはり冬がいいだろう。
★サランコット
★20歳のガキ！
★オールドマーケット
★釣りに再トライ
★トゥクパ
★ポカラ名物
★マイフレンド！
★Annapurna Restaurant
モーニングコールで起こされた。時計を見るとまだ5:15！
5:30にサランコット行きのタクシーが来るという。
昨日テイクアウトしたモモを頬張り1Fに降りる。
タクシーは早朝のポカラの街中をぬけてワインディングロードを登る。
ポカラの街が眼下に見えてきた。雲が低くヒマラヤは見えない。
駐車場に車を止め階段を上ると展望台があった。
こんなに早い時間なのに観光客が結構いてみんな山の方を見ている。
日本人やインド人が多いようだ。
朝日を浴びたヒマラヤがちょっとだけ顔をのぞかせてくれた。
やはり季節的にはいまいちだな。今度来るならやはり冬がいいだろう。
展望台のすぐ近くに茶店みたいな店があったのでチャーを頼んで残りのモモを食べる。
こんなところで食い物を食べている外国人がおもしろいのか、ガキがよってきて「モモ、モモ」とうれしそうだ。
欲しそうにしていたから一つ別けてやると喜んで食べていた。
金をやるのはなんか気が引けるがこういうものならあまり気にならないな。
チャーをすすっているとインドから来ているカップルに声をかけられる。
例によってこっちのカーストを探るような質問の後、
「ネパールは物価が高い」
と言い出した。
「インドより高いの？」
「そうだ。ポカラは特に高い」
へぇー、そんなものかね。
「インドならもっと安く旅行ができる」
ネパーリの賃金はインドより安いと聞いているのに観光地だからなのかな。
全然関係ないがこのカップルの女性の方はすごくきれいだった。
男性と話をしながらもじっと見てしまった。
駐車場に戻るとさっきまで見えていたペワ湖も雲に隠れてしまっていた。
12,3歳くらいのガキがよってきた。
「日本のお金を集めている。持ってたらちょうだい」
「やだよ。なんでお前にやらなくちゃいけないんだよ」
そうは言ってもガキはニコニコ。
「じゃ、煙草ちょうだい」
「煙草は子供にはよくないからだめだ」
「俺は20歳だ。ノープロブレム」
思わず笑う。おまえどう見てもそうは見えないぞ。
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オールドマーケットの街並み |
山を下りてオールドマーケットへ向かう。
れんが造りの古い街並みが続く。どうやらオールドマーケットとは古い市場があるわけではなく、旧市街地を指すらしい。
車を停めてもらって写真を撮る。
れんがと木がうまく調和している。
東南アジアの建物とは明らかに違う。
ヨーロッパの古い街並みのようでもあるがそれともちょっと違う。
なかなかいい雰囲気だ。できることなら1,2時間歩いて見てみたかった。
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相変わらず釣れない |
8時過ぎに宿に戻る。時間的にはちょっと遅いがまた釣りに行くことにする。
ボートを二時間借りてペワ湖へこぎ出す。
湖のかなり中ほどまできたが魚の気配はない。何度かルアーを投げてみるものの全然あたりがない。また今日もぼうずか。
岸辺に養殖場があるようなのでその付近をねらうことにする。
いくつかライズがある。これは期待できそうだ。
地元の人も釣竿を持ってボートでやってきた。
やっぱりここがポイントらしい。なんとか一匹くらいはつり上げたいものだ。
1時間経過。相変わらずヒットなし。
視界の片隅に人の気配を感じた。
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ポカラのサーファー！? |
振り返ると地元民らしいオバチャンがサーフボードに乗って近付いてきた。
といってもボードに立って波乗りをしているわけではなく、(そもそも波なんてほとんどない)、ぺたんと座ってオールで水をかいてボートのように乗っている。
いったい、そんなものどうやって手に入れたんだ。
だんだん日が高くなり暑くなってきた。
地元の釣り師は餌釣りではあるが小魚を何匹かつり上げている。
ちょっとルアーが大きすぎたか。
ルアーを山女用に変えてみるがそれでも全然だめ。
東京近郊では魚の数よりも人の方が多すぎて全然釣れないがネパールだったら魚もそんなに擦れていないだろうから釣れると思っていたがやはりだめだった。
ま、のんびりできただけよしとするか
貸しボート屋に戻り釣竿をしまっているとひまそうな連中が集まってきた。
ルアーを見つけ「ちょっと見せてくれ」という。ルアーは珍しいらしい。
ここらへんでは趣味の釣りというのは存在しないんだろうな。
ああでもないこうでもないと始まる。
ある奴は一つをつかんで湖まで持っていき「浮いた、浮いた！」とはしゃぎだす始末。なんか素朴なやつらだな。
「これをくれないか」
一つをつかみながら言い出した。
「やだよ、これは$10くらいするんだぞ」
「おー、そんなに高いのか」
だろー、だからやるわけにはいかないよ。
でもいかに高いものを使っていても釣れないんじゃ話にはならないよな。
あ〜あ。
腹がへったので昨晩の店に行く。
昨晩食べれなかったトゥクパを頼む。麺はラーメンというよりそばに近い。
スープは味噌あじのような気もするがよくわからない。
悪くはないが格別うまいというわけではないな。
それでもカレーばかりの食事をしていたらこういうものはほっとするだろう。
バングラではカレー以外に選択肢がなかったからな。
宿に戻るとレセプションのオニーサンに声をかけられた。
「チェックアウトタイムは12時だ。もう過ぎている」
「わかった、わかった。すぐチェックアウトするよ」
ずいぶん商売熱心なことで。そういえばこの人は中華系のような顔立ちだな。
さっそく荷物をまとめチェックアウトする。
空港に向かうには早すぎるので荷物を預かってもらって街をぶらぶらする。
レイクサイドエリアはいろんな店があってそれらを見ているだけでも飽きないが、特に目立つのは登山用品の店が多いことだ。
本物かどうかはわからないがひととおり一流ブランドがそろっている。
そういえば、カトマンドゥのレンタル自転車屋のニイチャンは
「おまえの着ているそのTシャツ（Jack Wolfskin)をフォトコピーさせてくれないか」
と言っていたくらいだから偽ブランドも相当出回っているのだろう。
ポカラの街でもうひとつ特徴的なのはチベットから出稼ぎに来ている物売り/物々交換人だろうか。
ネパーリのあっさりに比べるとこちらはちょっとしつこい。
昨晩声をかけられたときに何気なく「明日ね」と言ったらしく、「今日は買ってくれ」とハンディクラフトやら銀細工やらを勧める。
無表情で迫ってくるのはちょっと不気味。
いらないよ、そんなものは。
湖に出てみる。一時過ぎの一番暑い時間帯なので肌がひりひりする。
でも温度計は30度。チトワンのような凶暴さはない。
ボート小屋のあたりまで歩いて来ると若いやつが呼んでいる。
どうせ時間もあるしちょっとからかってみるか。
最初は当たり障りのない釣りの話から。しかしすぐに、
「ハッパ(ハッシシ)いらない？」
やはりそう来たか。この国はこの誘いが多いな。きっと買う奴も多いんだろう。
一時期、ヒッピーの天国だったという影響か。
「いらないよ。それってイリーガルだろ」
「そうだ」
けろっとしている。だったら売るなよな。
「マイフレンド、煙草くれよ」
いつから友達になったんだよ。煙草はやってもいいけど。
「ネパーリ・ジキジキはいらない」
おっと、この国でもそういうのか。
「これから空港に行かなけりゃならないのにそんな時間あるかよ」
「そうか」
これからしばらく彼のジキジキ談義が続いた。
あまりになになのでここでは触れないことにしよう。
「これから酒のみにいかない？」
「行ってもいいけどお前が払えよ」
「今日はポカラ最後の日なんだからパーティだ。お前が払え」
「だったら、おまえが払うのが日本の習慣だよ」
「ネパールでは出て行くやつが払うんだ」
「いやだ。お前が払え」
「お前が払え」
「お前だ！」
「お前」
「じゃ、行かない」
全く面白い奴だ。
「チャー、おごってくれよ」
「うーん」
「腹へったよー。チャーとパンをおごってくれよ。外国人料金の店じゃなくてネパーリ料金の店に行くからさ」
草むらに座っていて蚊に刺されまくっていたし、面白いから行ってみるか。
「OK。おごってやるよ」
「じゃあ、行こう」
近くの店に入るが店を通りすぎて家族が寝起きしていそうな部屋に入っていく。どうやらこいつがよく来る店らしい。
チャー二つとパンで26Rp。やはり、ネパーリプライスだと安い。
しかし、ここでも蚊に刺されまくった。
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| ネパールのタクシーはなぜかルーフが黄色く塗ってある |
そろそろ時間だ。空港に行くことにしよう。宿に戻り荷物を受け取って
タクシーに乗り込む。
「空港までいくら？」
「100Rp」
「俺はプライスを知っているんだぞ。80Rpだよな」
さっきのニイチャンに聞いた値段を言った。
「OK」
運ちゃん、笑う。
空港へは10分もかからずに到着。
カウンターの前で待っているとほどなくチェックインが始まった。
Budda Air 616便。チケットにはBA616と書いてある。
BAなんて2レターコード使っていいのかよ。
ボーディングパスは手書き、フリーシート。ま、そんなもんだろ。
この空港では機内持ち込み手荷物で「ライターを持っているか」
と聞かれる。そりゃあ持ってはいるが、面倒だから「No」と答える。
なんでライターが関係あるんだろう。
X線検査はなく、乗客は一人一人カーテンで仕切られた部屋に入り荷物を開けて調べられる。さいわいライターは見つからなかった。
搭乗待合室で待っていると機体を大きくバンクさせた双発プロペラ機が滑走路に滑り込んできた。
う〜ん、小さい。AH24より小さいか。
せっかくだから窓際に座ろうと思い、早めに機体に向かうがすべて窓際、つまり2列しかなかった。
定員19名のBeach Craft 1900D。
定期航路より観覧飛行が似合いそうだ。
定刻(16:40)より10分ほど早く離陸。
すぐにキャンディーと耳栓代わりの綿が配られる。
水平飛行にはいるとまさかの軽食サービス。
ミニサモサ2個、パン、マンゴジュース。
晩飯時刻だとはいえたいしたものだ。TG、見習えよ。
雲のなかを飛ぶ割りに揺れはそれほどはなく、25分ほどでカトマンドゥ着。
荷物をピックアップして外に出ると私の名前を書いた紙を持った奴がいた。
普通のタクシーなのだがFujiG.Hと組んでいるらしい。
「G.Hに行く前に両替しないと100Rpしかないよ」
ちょっと懐がさみしい。
「G.Hで両替してからでいい」
ふ〜ん、人がいいな。
 |
| コックピットのドアは開け放たれたまま |
G.Hへ到着すると、いきなり日本語で声をかけられた。
「お帰りなさい！チトワンはいかがでした」
「よかったけどとっても暑かった」
「前と同じタイプの部屋とバス付きの部屋を用意してあるけどどっちがいいですか」
「バスなし。前と同じでいいです」
タクシー代は立て替えておくから両替してきてからでいいとのことだった。
部屋に荷物を置いてタメルを歩き回ることにする。
当てもなくふらふらしていると
「ハッパいりませんか、ハッシシ」
と何回も声をかけられる。風貌が怪しいからか。今夜は髭を剃ろう。
《No Hashish,No Rigkshaw,No TigerBalm,No Change Money,No One Rupee No Problem》と書かれたTシャツを見つけたのでしゃれで買ってみた。
他はわかるがNo TigerBlamってなんだろう。タイガーバーム売りでもいるのかな。
近付いてきたハッシシオヤジにこれを見せて「No Hashish｣というと笑いながら去っていった。これは使えるかも。
ネパールのカレーではなく南インドのカレーが食べたくなって、通りかかったインド料理の店Annapurna Restaurantにはいる。
チキンマサラ
シシカバブ
ライス
チャー
Tubrug ビール
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369Rp
チキンマサラは期待どおりの味。辛さも香りもよかった。
シシカバブは香りがちょっと足りないか。
この店はなぜかインドから流れてきたような日本人が多かった。
うっとおしいハッシシ売りを振り払って宿に戻ると、明日、パタン、バクタプル、パシュパティナートへ行かないかと声をかけられた。
時間があれば行きたいと思っていたので申し込んだ。($30)
6:30スタートとのこと。毎日毎日早起きだなぁ。