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| 洗濯物が乾かない |
目覚めると外はまたもどんよりと曇っていた。
洗濯物は全然乾いていない。
コイルヒーターでお湯を沸かしてコーヒーを飲む。
朝飯を食いに近くの食堂へ行き、あいもかわらずバーミーナム（15THB)を食べる。 悪くはないが、チェンセンで食べたバーミーナムの方がうまかった。
ミャンマーへの渡し船があるというのをTVで見たことがあるので探しに行く。
川幅10mくらいのところを渡し船がミャンマー側の路地からでてきた人たちを乗せて行ったり来たりしている。
下川裕二の本によるとここは外国人は乗れないらしいが、国境の雰囲気は全くない。たぶんこの人たちは入国税も払っていないだろう。
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| メーサイ・タチレク間の渡し船。とても国境の雰囲気は無い。 |
町中をぶらついていたら、昨日の彼が大きなザックを背負って歩いているのを見かけたので声をかける。昨晩の店に一緒にコーヒーで も飲みに行くことにする。
この店にはミャンマー人が宝石やタバコを売りにくる。
最初一箱 40THBと言っていたマイルドセブンライト（こんな所にも進出しているＪＴ！）が2つで46THBになった。
ところがそのミャンマー人は「タバコを買う金がないから先に金をくれ」という。
なんか怪しかったが、「手持ちのルビーを置いていくから」と言い残して国境の橋を越えてさっさと行ってしまった。
さっきまで一つ100THBと言っていたルビーを10数個も置いていって、俺たちがルビーを持ち逃げしたらいったいどうするつもりだったのだろうか。
もっともそのルビーとやらもいんちき臭いが。
ちなみにタバコはちゃんと買ってきてくれた。
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| チェンライ行きのバス |
メーサイの街からバスターミナルへは緑色のソンテウ（5THB)で向かう。歩ける距離ではない。
バスターミナルへ着くとチェンライ行きのバスがすでにターミナルにいたのでさっそくバスに乗り込む。
12:15ころバスターミナルを出発して客が一杯になるのを待っているのか、しばらくの間のろのろ進み30分くらい経ってから、ようやくスピードを出し始めた。
13:50ごろチェンライバスターミナルに到着。
バスターミナルに着く直前にInter Sukiというタイスキの店を見かけたので、到着後すぐに向かうが、歩いている途中でうまそうな食堂を見つけて引きつけられるようにしてそこに入ってしまう。
3品をライスにぶっ掛けてもらって25THBだった。う〜ん、いつもの味だ。
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| ワットプラケオのエメラルドブッダ。 バンコクのそれは撮影禁止だがここはOKだった。 |
店の目の前にたむろしていたトゥクトゥクでワットプラケオに行ってみる。
「歩き方」によるとバンコクのワットプラケオにあるエメラルドブッダはもともとはここにあったものだそうで、それの復刻品が置かれていた。なかなかきらびやかな寺である。
バンコクの寺と違い、人が少なく静かで風も気持ちいい。
ベンチで涼んでいるとバイクに乗った中華まんじゅう屋がやってきた。子供たちがお金を握りしめて集まってくる。
中華まんじゅうではないが日本でも昔はこんな風景があったな〜。
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| 中華饅頭屋がやってきた。 |
ワットプラケオを出てワットプラシンへ行くことにする。ここは普通の田舎寺だった。
敷地内に学校らしきものがあったが休みなのか生徒の姿は無かった。
空港へ向かうタクシーを拾うべく歩き始めるが必要のないときはあれほどうるさいトゥクトゥクもつかまらず、マーケットまで歩いてしまった。
のどが渇いたので食堂に入るコーラを頼むことにする。 店にあったTVで、クレヨンしんちゃんを見ながら、今後の作戦を練った後、代金（8THB）を払おうとして100THBを渡すと食堂のオネーチャンは困った顔をしてあちこち歩き回り隣の店で両替をして釣りを作っていた。100THB札でこれだから500THBでもだしたらどうなるんだろう。
さすがにここはマーケットだけあってトゥクトゥクがよく通りかかる。さっそく捕まえて100THBで空港へ行ってもらうことにする。30分ほどでチェンライ国際（？）空港へ到着した。
建物がきれいな割りにはがらんとしている。ターミナルの周りにも何もない。あるのは田んぼと駐車場だけだ。
どこかの国の某空港も似たようなものか。
あまりに暇なので、2Fのタイ国際航空経営のレストランに入りビールを飲むことにする。
1Fの待合室はエアコンがないがここはエアコンが効いていて涼しい。
料理もスパゲッティやサラダ、サンドイッチなどの洋食が中心でカクテルまである。
シン・ゴールド（小）＋ツナサラダを頼んでTaxこみで117.70THBもする。
使いずらくて邪魔な500THBをだしたがしっかりお釣りもあった。やはりここは外界とは別世界だ。タイの経済の二面性を見る思いが した。
BKK行きTG143はA310、シートは50A。
ほぼ一時間のフライトでバンコクに到着。明日は10:50のフライトで早いのでカオサンへは向かわずに空港のホテル予約カウンターでWall Street Inn (1320THB)を申し込む。
タクシーでホテルへ向かう。このホテルはなんとパッポンとタニヤに囲まれた歓楽街のどまんなかにあった。(有馬温泉の並び）
作りは日本のビジネスホテル並み。まあ〜、値段相応だろう。
シャワーを浴びた後、飯を食いに行く。
トゥクトゥクやマッサージの誘いがしつこく、バンコクに戻ってきたことを実感する。マッサージの勧誘のオヤジが近づいて来た。
「どこに行くんだ」 「Coca(タイスキの店）に行きたい」
「Cocaはもうクローズしている」
またそれか。
「なんならCocaまで連れて行ってやる」
というので連れて行ってもらったら、予想に反してやはり閉まっていた。すると、
「Cocaと同じ経営者のやっている店があるが行かないか」 ときた。
怪しかったが行ってみることにする。 トゥクトゥクで行かないかと言われるが歩くと主張する。
20分くらい歩いたろうか、Tannon Pan沿いのシーフードレストランに入った。オヤジがビールを一杯だけおごってくれというので しかたなくOKする。
＃一体これからどうするつもりなのか?
牛肉のオイスターソース炒めと鶏とキノコの炒め物、ライス、 ビア・シン2本で541THB。
ちょっと高いが、外国人が多そうな店なのでこんなものか。オヤジがリベートをもらっているようではないし。味はちょっとまろやかだったが、悪くはなかった。
さて、このオヤジ、これからどう出るかと思っていたら、案の定
「女はどうだ」
ときた。笑いながら軽く受け流す。とりあえず、ホテルから空港までのタクシーの所要時間と相場を聞き出しておいた。
店の前に停まっていた、メータタクシーで帰ろうとしたら、オヤジ も乗り込んできた。
「おい、おい、おっさんどうすんだよ〜」
と日本語でと言うが、かまわず乗り込んだ。
もう、しかたないな〜。 どうやら、私はあまりいいカモではないことを悟りパッポンに戻ることにしたらしい。パッポンまでは37THBだった。
パッポンの入り口でおっさんは何も言わずにさっさと降りて、次なるかもを探すべく人込みに消えて行ってしまった。ずいぶんとあっさりした奴だ。
＃ 結局ビールを飲んだだけ? > オヤジ
ホテルに戻り、1Fのマッサージ(実はこれが理由でこのホテルに したのだ：もちろんあっち系じゃないちゃんとしたマッサージね) へ行く。250THB/1hであった。
二時間で300THBでどうかと言われたが明日が早いので一時間だけにすることにする。
終わった後チップを要求されるが無視する。全くこの界隈はこればっかりだ。そういえば、ホテルのフロントではいかにも連れ込みますという態の日本人中年オヤジがタイ人の女の子といた。日本人としてあまり見たくない光景だ。
明日は7:30にはホテルを出なければ。
三輪タクシー。交渉制で相場を知らないとボッタくられる。
バンコクなどではメータ付きのタクシーの方が安いことが往々にしてある。
空港や街中の両替所で両替をすると必ず、500THBを混ぜてくれる。
しかし、この500THB札はくせ者である。
ちゃんとしたホテルやレストランをのぞいて屋台や普通の商店だと釣りが無いのである。
だからタイにおいては常に500THBをいかに崩すかを考えておかなければならない。
通常、日本人がタイに対するイメージは発展途上国の域を出ないであろう。
単純にGNPなどを先進国のそれと比較すればまだまだ及ばないことは確かである。
しかし、ことバンコクに限って言えば高層ビルは乱立し、ベンツやBMWも走っており金持ちは金持ちなのである。
それと比べると農村部、とくに東北部は貧しく街並みも戦後まもなくの日本のようである。
そのためか、これらの地方からのバンコクへの人口の流入が激しく、そこで成功するものと失敗に終わるものとの貧富の差がまた生じるのである。
タイすき（タイ風しゃぶしゃぶ）のチェーン店
バンコクの歓楽街。タニヤは特に日本人向けの怪しげな店が多い
バンコクで、特に王宮周辺でこの文句にあったら、ほぼ間違いなくうそだ。みやげ物屋に勧誘されると思って間違いない。
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